『 野球部員、演劇の舞台に立つ !』
この1ヶ月、久しぶりに読書三昧でした
中でもこの本がいちばん心に沁みました
この映画を見た後、感動して本を手にした私に珍しくシエマの店員さんが話しかけてくれました
知ってる方はほんの一部って言われますもんね〜
と、とてもいいお顔で言われたので本当に読むのが楽しみでした
読んでみると本当に、
私が関わらせていただいた時期は序章だったようです

胸がいっぱいになるので、一度に読めませんでした
大切に丁寧に言葉を受け取りました
やっぱり言葉には力があるんだと思います
実体験から生まれている言葉は殊に

キラキラと澄み渡る世界
若さだけではないだろう
生徒たちが真摯に誠実に自分の心に向かい合い
心の内を素直に正直に丁寧に書き表してくれている
そこなのかもしれない
こういう状況に置かれてこそ、感じる心境がある
それが言葉になった


先生の問いかけや投げかける言葉がすごいのだろう
先生は生徒や同年代の刺激による成長だと言われている
実際そうなのだとも思うけど、
先生の心の真ん中にすっと刺さる言葉が
心の真ん中の深い奥にある感情を言葉で表してみようとさせる
言葉にすることが心に向き合うこととなる
より正確な言葉を探し
より的確に当てはまる表現をしようとする
難しい言葉や漢字を知らなくても
自分の知り得る言葉を繋いでは捨て、
当てはめては消し、
そんな作業を繰り返したかもしれない
高校生の頃の私がそうだった
必死に書いていた、だからそう感じた
作文として文章化された彼らの言葉は眩しいくらい澄み渡り、輝く言葉は心に沁みてくる
そんな彼らと触れ合う竹島先生の文章ももちろん美しい

ありがたいと思う
こんな文章は書けないし
今やそんな状況や心境は体験できない
想像による言葉はそれよりはとても弱く、脆い気がする


竹島マジック
あとがきの森田先生の言葉です
竹島マジックだけどご本人は 自分の力だとは言われません
子供たち、生徒たちが、先輩たちがと何度も書かれています

そこに立ち会える教員は本当に幸せだと思う、とも
学校をテーマにした新聞や本はたくさんあって、
今は事件、事故、問題、課題山積で教育現場は大変そう
そんな中に於いて、この本は異色です
教育に明るさや光を感じられる

皆さまにもお読みいただきたいと思いました
Music & Book & Movie - -
《 野球部員、演劇の舞台に立つ! 》
映画化を知って 観るのを心待ちにしていた映画です
佐賀市のシアターシエマで3/17〜公開中のこの作品
ちょっと思い入れがあるのです



私は2度高校に通いました
1度目は中学を卒業し、その後の高校進学
2度目は社会人として数年働いたのちの1年半のお勤めなのですが、
母校で進路指導補助員のお仕事をさせていただきました
それとこの映画の何が関係するかと申しますと
実は、今回のこの映画の原作の舞台となったのがこの母校なのです
私は有難いことに、原作者竹島由美子先生に声をかけていただき、
まさにこの野球部員が演劇の舞台に立つ現場にいたのでした
演劇を通じ、日々成長する生徒たち
その間、若い高校生たちの青春に触れて2度の高校生活を送ったような錯覚に陥っていました
高校時代にあんなに熱くなれるものがあること、
それを共有できる仲間がいることは、
その後の人生にどれだけ前向きな力をあたえてくれるだろうか

言葉の獲得、思考すること、
行動すること、殻を破ること、
自分に向き合うこと
大人へと成長する大事な成長期に
こんな学びのチャンスを得た生徒たちは
あどけない顔から大人びた引き締まった表情になっていました

先生はいつも若者たちの真剣さや成長に触れ、嬉しそうで楽しそう
野球部が演劇の舞台に立つことも根っから嬉しそうで、毎日本当に楽しそうに監督されてました

あの頃私は演劇自体が初めてだったので、野球部が演劇をすることがどんな意味を持つのかしっかりわかっていなかったのです
ただ、その場にいて、毎日練習を見に行くことが楽しくて仕方なかった


今回のこの映画、中山監督が八女に移り住んで撮影されたほどの入れ込みよう
私があの頃わかっていなかった、野球部が演劇をすることの説得力や意味や意義が、とてもわかりやすく描かれていました
とてもいい青春映画だと思います
途中から涙とまらず大変…
知ってる場所やお店、名前があちこち出てきて、本当に親しみが湧きましたし
以前お勤めしていた病院も協賛してくださってて、それも嬉しかったです


帰りにパンフと竹島先生の本も購入しました
このストーリーは10年間の記録の一部
続きを知るのが楽しみです


皆様ももし良かったら
八女で起きたおもしろきストーリーを観にいらしてください


Music & Book & Movie - -
《 BAGDAD CAFE 》
逃げる2月を追いかけて
あっという間に月末です
厳しい寒さに堪えるのも疲れてきました
お客様のお身体も寒さや冷えが一因で
不調症状が出ているようでした

ですが、節分から春分、雨水となり
ようやくの春を感じることも増えてきました
待ち侘びた春の訪れを目にし、口にすると
その1つ1つが嬉しい
日の長さや日中の温もりが心と身体にゆっくり力を与えてくてれいるのがわかります

春が来ている



冬の疲れを癒してくれたのが
先日観に行った映画
《 BAGDAD CAFE 》

高校生の頃、友人に聴かせてもらった洋楽のアルバムにこの映画の主題歌《Calling You 》が入っていて
すごく心に響きました
音楽から先に入った唯一の映画です
実際にこの映画を初めて観たのがいつなのかはすっかり忘れました
だけど、余りにもあたたかい映画で心が優しさや明るさに包まれた感覚が忘れられません
《 午前十時の映画祭 》の年間劇場公開作品の中で一番観たい映画でした

私はどんなに感動しても、すぐに内容を忘れてしまうのですが、
今回はオープニングから、こんなんだったっけ…でした
思っていたより画像が粗く古い
いつの映画かと思うくらい
オープニングは特に
声や物音が騒々しく
斜めの角度から撮られたアングルがとても不安定
しばらく結構なストレス続きました…
熱い砂漠の中の道を太ったドイツ人女性がしっかり着込んで、汗だくのまま歩重たいスーツケースを引きずりながら歩く姿や
カフェとモーテルのオーナーが夫に不満を大声でぶつけ、物に当たり散らす姿にちょっと疲れが出始めたところ
あの美しい声でCalling Youが流れる
全てを包み込む音楽に、この騒々しい導入部が却って物哀しく寂しく映るようでした


本当は寂しくて寂しくて甘えたくて恋しいのに
素直になれない人々
怒鳴ったり叫んだり喚いたり
逆のことをして大切な人を遠ざける姿が不器用すぎて痛々しい
そんなか弱い人々の心の叫びを
この音楽や歌声が切なく深く表す

お話は太ったドイツ人女性、ジャスミンと砂漠の寂れたカフェのオーナーブレンダとその家族、モーテルの宿泊客たちが打ち解けていくというもの
互いを理解していく中、次第に映画には明るさが出てきます
個性的な登場人物たち
それぞれの濃いキャラクターが それぞれを受け入れあっていく
背負った過去
うまくいかない現実
みんなそれぞれ何かあるけど
コーヒーを飲んで分かち合う
笑顔って美しい

手品をやってみんなを笑顔にしていくジャスミン
カフェには沢山の人が訪れるようになりとても賑やかになります
ジャスミンも友情や愛情に満ちていくのとと共に
着込んでいた服装が解放的に軽やかで明るい出で立ちに変わっていきます

音楽も軽やかで、緩やかになっていく
テンペストには本当にうっとりしました

細かいところにすごくこだわっているようですが、
詳しい説明や状況がわかるような会話は省かれているのがまた好きです
よく考えるとわからないままのことも多い
観終わってしばらくして
あれ?と思うけど、
まぁいいか、となる

それに、今回はまさにこんなシーンあったっけ、
と思うところが多く自分の記憶力のなさにまた呆れましたが、
後で確認すると今回上映されたのは
2008年のニューディレクターズカット版でした
(ちょっと安心)


面白い映画です
そして本当にあたたかい映画
1987年制作の西ドイツの映画です


美しい夕焼けの中
クルクルクルとブーメランが旋回しているシーンが何度も繰り返される
茜色の空がとても美しかった

観れてよかった!



確定申告の準備期間の最中
本当は余裕ないのに観ちゃいました
さ、追い上げ〜!




Music & Book & Movie - -
《 潜水服は蝶の夢を見る 》
先週は気温の変化が激しくて身体に堪えました
天気予報を小まめにチェックしないとついていけません〜
一枚羽織れるものを持って外出したほうがよさそうですね


さてさて、本題
このタイトルはもう何年も前に知っていて、見たかったなと思っていた映画作品で
今回お客様が良かったからと貸してくださったのでした


ドキュメンタリーだと思って見始めたのですが、余りにも構図や色彩、音楽やテンポがきれいなので、自伝を元にした映画なのだとわかりました


元ELLE誌の編集長だった主人公ジャン
息子との外出中に倒れ、全身麻痺(ロックトインシンドローム)となった
唯一動くのは左目
左目の瞬きだけで自伝を綴るまでの経緯を映像化した作品です
芸術的、美的センスに溢れる映像が彼の頭の中のイメージや現実の捉え方をリアルに表現していて、彼の内面の情緒の豊かさが伝わりました
左目のまぶただけが動く状態を彼は
潜水服を着て海の中漂う自分に見立てていました
そんなシーンが何度も繰り返されるのです
望む死すら受け入れられるはずもなく、絶望の中で漂うしかない苦しみ
しかし、瞬きによる表現を獲得していく中で
彼は自伝を書くと言う希望を抱くようになったのです
失くしたものを嘆くことから
持っているものに気付き前を向くことに切り替わった
そのシーンが好きでした
ピアノの優雅な音色にのせて
さなぎが蝶になる映像と
ジャンの声

“僕はもう自分を憐れむのをやめた”
“左目以外に麻痺していないのがあと2つ”
“想像力と記憶で僕は“潜水服”から抜け出せる”



一語一語瞬きで合図し、単語を伝える
それがセンテンスとなり、文章となり、途方もない根気のいる作業を続けて
一冊の本が出来上がる
完成までに、20万回の瞬き
その文章は自由で鮮やかで非常に詩的


人には突如、困難や不幸が訪れる
いい時、良い状態でいられるのは当たり前
困難や不幸な出来事が起きた時に
どう向き合うか、どう捉えるか

この映画を見れたタイミングが私にはとてもよかった
困難や不幸な出来事は人を挫けさせますね
ここにも突然それはやってきました
あっという間に不安や恐怖心が巻き起こり
一気に飲み込まれる
せっかく培ってきた自尊心や理性も何処へやら
それが自分が初めて経験することなら尚更のよう
一瞬で元の自分に戻ってしまう

こういう経験を糧にできたと思得るようになったのは
いろんな方の励ましと考え方、捉え方を教えて頂けたからこそ
この映画もその1つでした

私の困難なんてほんとに小さな出来事
今後もどんな困難や不幸が訪れるかわからない
だけど、それをどう捉え、どう向き合うか
多少時間はかかっても経験を糧にして前を向く自分でありたいな
改めてそう思いました



久しぶりのフランス映画
もちろんフランス語も久しぶり
発生や響きはやっぱり色っぽい
そして、柔らかいアナログのような映像がとても好みでした
境界線がくっきりクリアではなく淡く滲んでいる印象で
全てが柔らかい視点の中で描かれているように感じました

これは監督の眼差しなのかもしれない
この方の他の作品も観てみたいなと思います



秋の夜長を良い作品と共に過ごすのは本当にいいですね

Music & Book & Movie - -
“ 午前十時の映画祭 8 ”
5月もあっという間に真ん中
五月晴れ、五月雨、
どちらの季語もあるように
晴れの日も雨の日もどちらも映える月
自然が勢いよく、美しい月ですね

麦秋という季語もありますが 麦畑が黄金色に変わっていくのは本当に美しいと思います
毎日の畑の一面ごとの色合いの違いが
自然なグラデーションとなり日々目を癒してくれます

この景色が好きな理由がふと浮かびました

幼い頃から何度も見ているナウシカの影響かもしれません
時折あの歌声、フレーズと共にふと思い出すのです


ナウシカやグーニーズ、アマデウスは子供の頃何度も見ていて、今でも見たくなる作品です

私は以前から古い映画をたまにレンタルしては観るのが好きでした
ここ数年は映画や本からも遠ざかっていましたが、今年は少し心に余裕が出てきたのか家でも見るようになれました
ましてや、そんな映画をスクリーンで見れるのは本当に嬉しいこと

実はそんな願いを叶えてくれる企画があります
今年で8回目となる
“ 午前十時の映画祭 ”です

これは4月からの一年間、1,2週間毎に名作をスクリーンで上映するという本当に贅沢な企画です
作品の選定はおすぎ、戸田奈津子など5名
去年は佐賀の109シネマズで、
今年はシエマで開催

去年の夏はバックトゥーザフューチャーの1〜3まで1週間毎の上映
心踊らせて見に行きました!
( 小柄だからか、本当に身軽で、
跳んで、走って、滑っての主人公マイキー
あのマイキー、(マイケル・J・フォックス)がパーキンソン病になろうとは思いもしませんでした
人の未来はわからない、と思っていたら、
『 アイアムラッキーマン』
という著書を書いたと知り、今度読んでみようと思いました )

今年の夏はヘップバーン特集で主演作4本上映のようです

私が先日観に行ったのが
《 ショーシャンクの空に 》
でした
これも去年に続いて2年連続で観ました
( 今回はブルックスとレッドが壁に残した言葉をしっかり憶えてこようと

同じ場所から選んだ違う未来の選択
希望は宝 )


先日おススメしたシエマでの上映になりますので、映画館の雰囲気と共に古き良き映画もお楽しみ下さい

私は今度はグッドウィルハンティングを観に行く予定です
脚本は確かマットデイモンとベンアフレックの共同脚本ではなかったでしょうか
今は亡きロビンウィリアムズの名演
マッドデイモン、ベンアフレックの若々しい演技
心通じ合い才能が開花して、自分で未来へ歩き始める青年
ラストシーンは道を走りながら標識を見上げるようにして終わっていったような…
高校生の時に観て以来なのでこちらも楽しみです


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