虹の橋のたもとで


まだ思い出すと涙が出ることがあります


3月の終わり、桜が満開で満月のきれいな夜でした

以前ブログでご紹介したおじいさんこと、しんが旅立ちました


倒れたあと、奇跡の復活を遂げ

よろよろしながらも極寒の冬を乗り越えて

私は会う度に安堵していました

その姿を動画や写真に残していたのは、別れへの覚悟の表れだったのかもしれません

最後の動画はお別れの一週間前

軽やかに走って、相変わらずこちらの声には聞く耳持たず、楽しそうだった

元気だったので安心して帰ったのです


お別れは突然やってくるのですね

覚悟、なんて以前のブログに書いていたけど、

感情が堰を切ったようにあふれてしまうのではないかという想像はできても、

その感情そのものをリアルに感じることは無理で、結局悲しみに飲み込まれることとなりました


しんがいない日々を過ごし始め、

会いたいと思うと、いないんだと思うしかなく

触れたいと思うけど、やっぱりいないんだと思うしかない

不在によって存在を強く感じるばかり

何かにつけて姿が浮かぶ

こう長く共にいると、記憶や感覚の隅々に存在が絡まっているのだなと実感しました


しんのことを知る方に、少しずつ伝えられるようになったのは少ししてから

言葉にするだけで、もれなく涙がついてきて、まだまだだなと知る日々


ひと月くらい経ったころ

久しぶりに連絡を下さった以前の職場の方にも伝えると、

“虹の橋の詩を思い出しました

きっとしんは元気な姿で虹の橋のたもとで遊んでいるよ”

とお返事いただきました


その詩のことは知らなかったので、早速調べてみると、

飼い主より先に亡くなったペット達が、天国にかかる虹の橋のたもとの草原で元気に過ごして、飼い主がやってきた時に迎えてくれるという内容でした

本当にこうであってくれたらどんなにいいだろう

長く共に暮らしたペットを亡くされ、涙ながらにお越し下さった何人ものお客様

皆さんこの詩はご存知だろうか

私も、自分なりに肉体なきしんのその後をあれこれ想像してみたけれど、弱く淡いイメージに過ぎませんでした

このくっきりとした虹の橋の詩の世界観にふわりと安心できました


悲しみは突如、不意に襲ってくるものです

お仕事中は気を張るから、そんなことはありませんでしたが、それ以外の時はダメでした

それを避けるようにしばらく読書に没頭していた気がします

その中で、お借りして読んだ片山恭吾やよしもとばななの小説が偶然、生死をテーマにした内容でした

想像なのか、実体験なのか、2人とも同じことを書いている

まさに今の私の状態と主人公が重なる

以前ならスピリッチュアルな内容だとあまりわからなかったと思います

それがよくわかった

生死の境目というか、その一体となった感覚の時ってそんな状態になるものなのだと知りました


時間経過と共に新たな人や物事と関わり、

何かに気づき、少しずつ大切な人の死を受け入れていくお話

それで私もようやくしんの最期の痛みに向き合うことができたのです

痛かったね、と

そして、今ごろごめんね、と

なぜか、いっぱい遊んだ〜、と叫び

わんわん泣いてしまいました


本当に可愛くて面白くて大好きだった

長い間私たち家族と共にいてくれてありがとう




余談というか、本題ですが、

今朝、本を読んでる途中、顔を上げると

窓からさす朝日の光の中

ふとしんが現れて寄ってきたように見えました

しん亡き後、近づいてきてくれたのは初めてだったので、本当に嬉しかった

しんも嬉しそうにしてました(…これは飼い主のエゴです)

実はこの日が四十九日


調べてみると、この日は閻魔様が天国行きか地獄行きかを裁く日なのだそうですね

しんが閻魔様の前でおどおどして、やや上目遣いでお座りしてる姿は居たたまれない

それより

虹の橋のたもとの草原で生き生きるんるんしてる方がしっくりくる

草を食んで、しっぽふりふりあちこち匂いを嗅ぎまわり、日向ぼっこやお昼寝して、

夜には俊敏に走りまわっている

そうやっていつか私たちが行くのをのんびり待っていてほしい


虹の橋に行く前にお別れに来たのかな

なんて都合よく想像してみました(…これも飼い主のエゴ)

今回は割とスピリチュアルな内容になっています

自分でも意外だし、多少の恥ずかしさを感じましたが、ありのままを正直に著してみました

普段は割と現実的なワタクシですが、このようになるんだと知りました

己のまた新たな一面を見た気がします



命って、肉体に宿っている

生きてる間なのです

触れて、会話して、ともに歩むことができるのは


今、周りに存在してくれる大切な人たちと大切に時を過ごしたい

全ては有限なんだし










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